今日も明日も旅立とう

日記などを書きます。

さよなら、はじめての自分のパソコン

 先日処分したHPのdv1600。このパソコンは私が高校2年生のときに貯金をはたいて買ったものでした。OSはWindowsXP SP2。CPUはCeleron。メモリは512MB。だったと思います。それまではリビングにある家族用のパソコンを使っていましたが、私が長時間使用するのが好まれなかったことと、それとは別に家族用なので当然自分だけで使うことができなかったことから、買うことを決意したのでした。

 しかし当時の私はパソコンのことは全然分かっておらず、いざ届いてみるとインターネットが使えませんでした。リビングのパソコンで使っているルータに無線機能は無かったのです。また「ラミィの大冒険」もできませんでした。GAMEPACK2001FはWindows付属のゲームではなく富士通のパソコンに付属していたものだったのです。がっかりです。

 そういった誤算ポイントが有りつつも、どこからかときどきキャッチできるパスワードが設定されていないか細い野良無線LANポイントで細々とネットにつながってあろうことかチャットをしたり(今蘇った記憶。このとき以来私はチャットを使ったことがありません。ネットでさえコミュニティに属していないとも言う)、CDを取り込んでMP3プレーヤーに移したり、DVDを観たり、3Dピンボールをやったり、ソリティアをしたり、小説を書いたり(なお、全て未完に終わった)していました。

 もはや使わなくなって10年以上経つのでなんとも言えませんが、当時は比較対象がなかったこともあり、スペック的に困るということは特に無かった気がします。しかし時期は忘れましたが、HDDの容量が足りなくなったのでHDDの交換と、ついでにメモリの増設は行いました。HDDの交換はMP3プレーヤーでやったことがあったので初めてでは無かったのですが、パソコンでもできちゃうんだ!というのが当時は結構驚きでした。メモリの増設も同様です。メモリ増設の効果については、今に残る記憶は特にないので、少なくとも劇的には変わらなかったのだろうと思います。

 その後、大学入学時に富士通のノートパソコンを買ってもらった後もこちらは私用、富士通は学校用と使い分けていました。特に、DVD鑑賞には画面が4:3の富士通より16:10(だったと思います)のHPの方が適していました。

 終わりは突然訪れます。ある日、電源が入らなくなりました。前兆があったかどうかは記憶にありません。しかし少なくとも、ブルースクリーンや突然のシャットダウンが頻発とかは無かったような気がします。

 取り出したHDDは普通に使えたので、おそらく電源周りの故障だろうと判断した私は、惜しみつつも復活は諦め新しいパソコンを注文したのでした。今思えば、ACアダプタを交換してみるくらいはすればよかったかもしれません。

 初めてのマイ・パソコンだっただけあって、このパソコンと築いた「パソコンとの関係」は今も強固に残っています。壁紙もWindowsテーマも、新しいパソコンに移行しても変えていません。ブラウザもOperaVivaldi。アプリのショートカットはデスクトップの左側に、フォルダのショートカットはデスクトップの右側にする配置。唯一、当時色々いじったアイコンに関しては面倒さが勝ったのでデフォルトのままになりましたが、今でも画面は当時の面影を残したままです。

 そして何より、デザインがとても好きでした。初めて手にしたときの感動と言ったら。どこがどうとはうまく言えないのですが、ちょっとメカメカしいマシン感が残っていて、ディスプレイを開けるたびにわくわくしたものです。

 実働期間は4年くらいと短かったですが、当時それなりに変わり続けた生活環境を共にした